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日別アーカイブ: 2025年4月14日

第3回足場工事雑学講座

皆さんこんにちは!
春興業、更新担当の中西です。

第3回足場工事雑学講座
テーマ:足場の組立・解体手順と安全確保のポイント

前回は足場の種類と特徴についてご紹介しました。今回は、実際の工事現場での足場の組立から解体までの基本的な流れと、作業時に必ず押さえておきたい安全確保のポイントを解説します!


1. 組立前の準備と確認

◎ 資材点検と数量確認

  • 枠組足場や単管足場など、使用する足場の種類に応じて、必要な資材と数量を事前にチェック。

  • 破損や錆(さび)のある部材は強度不足の恐れがあるため、使用を避けるか交換します。

◎ 現場環境の確認

  • 設置場所の地形や地盤の状態を調査し、沈下や滑りの心配がないか確認。

  • 屋外の場合は、周囲の障害物(電線や樹木など)や交通状況も考慮して安全対策を立てます。


2. 足場の組立手順

◎ 支柱(立て込み)の設置

  1. ベースプレートを地面に固定し、支柱を立てます。

  2. 支柱が垂直になるよう水平器で確認し、必要に応じてジャッキベースなどで高さを調整。

◎ 水平材(横架材)の取り付け

  1. 支柱同士を横架材で結合し、足場のフレームを形成。

  2. 一段取り付けるごとに、垂直・水平を再チェックしながら確実に固定。

◎ 筋交い(斜材)の設置

  • 足場全体の剛性と安定性を高めるため、斜め方向に筋交いを設置します。

  • 規定の角度や位置を守り、揺れやねじれを最小限に。

◎ 足場板の敷設と手すりの取り付け

  • 足場板を隙間なく敷き詰め、落下防止のための手すり・中桟・踊り場を設置。

  • 転落や道具の落下を防ぐため、部材のガタつきがないよう固定を徹底します。


3. 安全確保のポイント

◎ 高所作業時の安全帯着用

  • 規定を満たすフルハーネス型などの安全帯を着用し、必ずアンカーにフックをかけて作業。

  • 落下事故を未然に防ぐため、足元に注意を払いながら慎重に行動します。

◎ 作業範囲の明確化

  • 足場の周囲に立ち入り禁止エリアを設定し、看板やコーン、バリケードで明示。

  • 第三者が不意に近づかないよう、周知徹底を図ります。

◎ 天候・気象条件の把握

  • 風が強い日や大雨・雪の日は、足場が滑りやすくなったり、部材が飛ばされる危険が増大。

  • 作業中止やペース調整など、安全第一で判断しましょう。

◎ 定期点検とメンテナンス

  • 足場組立後も、作業開始前や強風・地震の後には必ず点検を行い、緩みや変形がないか確認。

  • 長期の作業現場では、週に一度程度の定期点検を実施して不具合箇所を早期発見します。


4. 解体時の手順と注意点

◎ 上部から順番に取り外し

  • 解体は組立の逆手順で行います。上部から徐々に部材を外し、最下段の支柱は最後に撤去します。

  • 部材を無理に引き抜いたり、まとめて外さないよう注意。落下や崩れのリスクがあります。

◎ 部材の整理・廃棄のルール

  • 外した部材は種類ごとに整頓し、傷や曲がりをチェック。

  • 破損部材があれば、適切に廃棄するか修理に回し、再利用時の事故防止につなげます。

◎ 周囲への配慮

  • 解体作業中、道具や部材が落下しないようロープやネットなどで対策。

  • 近隣住民や通行人に配慮し、騒音やホコリの発生を抑える工夫を行いましょう。


まとめ

  1. 事前準備・現場確認でリスクを最小限に

  2. 支柱・水平材・筋交いの正確な取り付けで強度を確保

  3. 高所作業時の安全装備と周囲の立ち入り防止を徹底

  4. 点検・メンテナンスで長期間の安全性を維持

  5. 解体は逆手順で上部から、周囲や部材保護にも配慮

足場は工事の“土台”を支える重要な設備です。
安全かつ効率的に組立・解体を行い、事故ゼロ・トラブルゼロを目指しましょう!


以上、第3回足場工事雑学講座でした!
次回の第4回は「足場の安全点検とメンテナンス方法」をお届けします。お楽しみに!


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